クアルコムのSnapdragon X Eliteが発売されて1年近くになりますが、最近、ユーザーがそのコアとモジュールレイアウト図の画像を共有し、アップルのM4との興味深い比較が行われています。

Snapdragon X EliteはTSMCの4nmプロセスで製造されており、コア面積は169.6平方mmです。これは、TSMCの3nmプロセスで製造されたアップルのM4とほぼ同じで、M4のサイズは165.9平方mmです。

このプロセッサは最大で12個のOryonアーキテクチャCPUコア（開発コード名：Phoenix）を持ち、1コアあたりの面積は2.55平方mmです。これは、アップルのM4のパフォーマンスコアであるFirestormの3.0平方mmよりやや小さいですが、同じプロセスではA16の大コアと同等です。そして、これらのコアはA15より5%、A17 Proより20%大きいです。

各コアは192KBのL1命令キャッシュと96KBのL1データキャッシュを持っています。また、4つのコアごとに共有される12MBのL2キャッシュがあり、合計で36MBになります。1つのコアグループの面積は6.1平方mmです。

全体として、CPUクラスター全体の敷地面積は48.2平方mmで、アップルのM4より78％大きいです。

一方、Adreno X1グラフィックスプロセッサクラスターは24.3平方mmを占めており、アップルのM4のグラフィックスプロセッサより25％小さいです。

このGPUは6つのシェーダーコアグループに分かれており、各グループは2.38平方mmです。また、1MBのL2キャッシュ、合計3MBのGMEM（各1MB×3）、および合計384KBのクラスターキャッシュ（128KB×3）が含まれています。

システムキャッシュは最大14MBであり、そのうちの8MBはGPUクラスターの近くに位置し（占有面積3.32平方mm）、6MBはCPUクラスターの近くに位置しています（占有面積5.09平方mm）。後者のキャッシュは8つの不規則な形状の小さなブロックに分かれています。

また、Snapdragon X Eliteは8つの16ビットLPDDR5Xメモリーコントローラーを持ち、各コントローラーは0.72平方mmの面積を占めています。