東芝は本日、次世代Mx 11シリーズ大容量企業級ハードディスクドライブを発表しました。MG 11シリーズは、従来の磁気記録（CMR）技術を採用し、最大容量は24TBに達します。一方、MAシリーズは最大28TBまでの積層磁気記録（SMR）技術を採用しています。

MG 11シリーズは、従来のCMR技術に加えて、東芝の第2世代磁気エネルギー制御マイクロ波補助磁気記録（FC-MAMR）技術も利用しています。これらのドライブは、14TB、16TB、18TB、20TB、22TB、および24TBの容量を提供し、各ドライブには最大10枚のディスクが内蔵されており、シングルディスクの最大容量は2.4TBです。

動作速度は7,200RPMで、最大1GBのキャッシュを備えています。また、SATA 6GbpsおよびSAS 12Gbpsインターフェースを同時にサポートしており、前世代よりも約9%高い295MB/sの最大安定データ転送レートを提供します。SIEおよびSED暗号化もオプションで選択可能です。

全天候連続運転に対応しており、平均無故障時間（MTBF）は250万時間、年間最大書き込み容量は550TB、年間故障率は0.35%です。

東芝のMA 11シリーズには、28TBと27TBの2種類があり、ドライブあたり最大10枚のディスクを搭載しています。シングルディスクの容量は2.8TBです。しかし、他社の熱アシスト磁気記録（HAMR）技術と比較すると、性能面では劣ります。HAMR技術では、シングルディスクあたり3TB以上の容量を実現しています。

SATA 6GbpsインターフェースおよびオプションのSED暗号化以外の具体的な仕様について、MA 11シリーズの詳細はまだ公表されていません。

MG 11シリーズのサンプリングは今月から開始され、MA 11シリーズは第4四半期に発売される予定です。