アップルは、今年発売されるiPhone 16シリーズモデル向けにA18チップを開発している。このチップは早くからテスト段階に入ったと噂されており、Geekbench 6ベンチマークでM3シリーズよりも優れたシングルコア性能のスコアを示したが、マルチコア性能のスコアはあまり印象的ではなかった。報告によると、マルチコア性能はA17 Proと比べて10％しか向上していない。

Wccftechによると、A18チップのニューラルネットワークエンジンは非常に強力で、演算能力はM4チップを上回る可能性があるという。ニューラルネットワークエンジンは、生成的なAI機能を処理するために重要であり、iPhone 16シリーズのモデルは、ローカルでAIモデルを実行することができ、様々なタイプのAIタスクによりよく適応することを意味する。

アップルは5月のスペシャルイベント「Let Loose」で、新しいiPad Proに搭載されたM4チップを発表した。280億個のトランジスタを持つ第2世代の3nmプロセスで作られたこのチップは、電力効率をさらに向上させるSoCアーキテクチャを採用し、最大38兆回/秒の演算で動作するアップル史上最速のニューラルネットワークエンジンを内蔵している。A18チップにさらに強力なニューラルネットワークエンジンが搭載されれば、その演算速度はさらに向上するだろう。

最近のニュースによると、アップルはA18チップのマーケティングにおいて、新しいSoCに通常使われる「パワフル」や「非常に効率的」という表現から一歩踏み出し、異なるアプローチを取る可能性があるという。その代わりに、アップルはニューラルネットワークエンジンの性能向上を強調し、より大きなチップデザインを選ぶ可能性がある。